社会人になって何年たっても、会社での生活につまづくことはあります。
会社に行くのが苦痛で仕方がない人もいると思います。私にもありました、そんな時期が…。
どうしても自分を責めたり頑張ってみたり我慢したり耐えたりしがちですよね。
もちろん、我慢することだってとても大切なことです。
ですが、心と身体のバランスを崩してまで耐えることはありません。
心と身体のバランスを崩す前にして欲しいこと、考えて欲しいことがあります。
会社に行くのが苦痛なとき
ひとりで抱え込まない
出勤するのに憂鬱な気持ちになることは特別なことではありません。
土日祝がお休みの人にとっては、月曜日は多少なりとも憂鬱になりやすいものです。
どれくらいだったらどうなのかという明確なラインはありませんが…。
私の場合、朝体調よく目が覚めるのに出勤途中からめまいと吐き気がひどくなっていく毎日でした。
そんな生活を2~3年続けていると、ある日仕事中に声が出なくなったんです。
朝は調子よく出るのに、職場に行くとかすれて声が出ない…でも、家に帰ると普通に声は出るようになるという状態がしばらく続きました。
接客業だったのでお客様対応をするのに声が出ない状況というのはとても苦痛でした。
あとから考えるとそれもきっと精神的に追い詰められていたからだったのだろうと思います。
私が勤めていたのは小さな店舗で、経営者の老夫婦がなかなかクセのある大変な人でした。
ほとんど毎日、「辞めたい」と思うくらいでした。
自分がそんな状態になっていても、人に相談するということはなかなかできませんでした。
口に出してしまうと、崩れてしまうような気がして…頑張れなくなりそうな気がして怖かったのです。
今思えば、もっと早めに身近な人に相談しておけばよかったと思います。
当時の私は必死になってしがみついて、つまづくのが怖くて心と体にどんどん負担をかけていました。
最終的に過呼吸が出るようになり「もうこれは本当にダメなんだな」と感じてやっと、身近な人に相談することが出来ました。
相談というよりも「もう、辞めてもいいかなぁ?」という自分の意思の背中を押してもらうためだったような気がします。
- 職場の人間関係がうまくいっていない。
- 仕事の量にどうしてもついていけない。
- 周りのスピードについていけない。
- ミスが多くて叱られてばっかりだ。
職場のストレスは人それぞれです。
ストレスを感じながらも上手に消化しながら日々業務をこなせる人も居ます。
でも、出来る人と出来ない人はいるものです。
転職を考えても、勤続年数が短いと当然不利になる場合が多いです。
少しでも長く頑張って続けていかないと…と、強迫観念にかられている人も居ると思います。
口に出してしまうと頑張れなくなりそうで怖い…。
不安だと、なかなか周囲の人に相談出来ない人も多いです。
でも、心と体は直結しています。
精神の乱れは身体の乱れにつながります。
自分ひとりの力でなんとかしようと思わず、信頼できる人に頼ることはとても大切なことです。
悩んでいる理由を明確にする
私の場合、過呼吸が出るようになる頃にはもう「辞めたい」ということしか考えられませんでした。
目を覚まし必死に体にムチ打って職場に向かうけれど、思うのは「行きたくない」「辞めたい」ということだけ…。
相当病んでしまっていたと思います。
完全に病んでしまうと、悩んでいることがなんだったのかわからなくなります。
正常な思考回路が保てない状態になっているので、なにがなんだかわからないのです。
自分を追い詰めてしまわないためには、最悪の状況になる前に自分自身の悩みと向き合うことが大切です。
- 自分が悩んでいる理由はなんなのか?
- なぜそんなに悩んでいるのか?
- 解決するにはどうすれば良いか?
- 自分はこれからどうやって生きていきたいか?
- どんな人生を歩みたいのか?
- 理想の未来に近づくためには、どうしたらいいのか?
冷静に考えられる段階であれば、悩んでいる理由を考えることによって自分の進むべき方向がわかってきます。
とにかく行動を起こしてみる
どんなときでも、行動を起こすということはとても重要なことです。
人間は変化を嫌う生き物です。
現状維持が、イチバン居心地が良いものです。
でもそれでも考えて欲しいのは、思い描く自分の人生を歩むためには今何をすべきかということ。
- 親しい人に辞めたいと思っていることを伝える。
これも立派な行動のひとつです。 - 以前から気になっていた企業に応募してみる。
ものすごく前向きな行動ですよね! - 今後の人生で必要だと感じた資格を取得するために勉強を始める。
もう、ものすっごく前向きです!
素敵です!
鬱々として日々過ごすより、新しいことに目を向けて行動してみてください。
きっと世界が違って見えます。
ひとりで抱え込むと良くない理由
ひとりで考えることには限界がある
人に相談するって結構勇気がいりますよね。
私は正直、相談するのが少し苦手です。
- 弱い人間だと思われたくない。
- 人に弱みを見せるのが嫌。
- 愚痴を聞かせることに抵抗がある。
- なんと説明したらいいかわからない。
- そもそも信頼できる人が周りにいない。
- 結局決めるのは自分自身だから相談する意味を見出せない。
色々と理由はあると思います。
ただひとつだけ言えるのは、ひとりで考えることには限界があるということ。
人それぞれクセがありますが、思考にもクセがあります。
ひとりで悩んでいると、考えても考えても最終的には同じような結論にしかたどり着けない場合があります。
人に相談することで、自分ひとりで考えるのとは全く違った視点から物事を見ることが出来ます。
ひとりで考えるだけではたどり着けないような結論にたどり着く可能性があります。
最終的に自分の人生を決めるのは自分自身です。
でも選択肢は広げている方が、可能性も広がるような気がしませんか?
悩んでいると思考力が低下する
悩んで悩んで八方ふさがりの時の人間の脳は、思考が停止気味になります。
思考力が低下してしまうんです。
私の場合、とにかくもうこれ以上続けられない…と思いながら、職場に居続けました。
今は全く別の業種で働いていますが、当時働いていた業界で生きていくのにお勤めしていた職場にしがみつく必要は全くなかったと思います。
辞めてしまって体調も良くなってから、どうしてもっと早く辞めなかったんだろうと不思議に感じました。
体調を崩し精神のバランスを崩しながら職場に残り続けたのは、我慢強かったからでもやる気があったからでも、義理を通したからでもありませんでした。
ただ、思考力が低下して選択肢が見えなくなっていただけでした。
自分がもう追い詰められてきていると自覚のある人は、本当に早いうちに誰か信頼できる人に相談することをオススメします。
相談にのってもらえなくても、人とお話するだけでも違います。
会うのが難しいなら電話やLINE、ビデオ通話でも良いと思いますよ。
客観的に問題と向き合えない
思考力が低下して視野が狭くなってしまっている状況になると、問題に客観的に向き合うのは難しくなります。
客観的に向き合えなくなると、問題の解決方法がわからなくなります。
本当に私も精神のバランスを崩しながらも必死にしがみついていた頃、どうして辞めるという選択肢を選べなかったのかと思います。
必死になって、なんとか頑張れる方法を探していました。
なんとか毎日乗り切れるように必死になっていました。
今思えばそのエネルギーを違う方向に向けられていたら…もっと早くに状況は改善されていたんじゃないだろうかと思っています。
少なくとも、過呼吸が出るところまでは至らなかったんじゃないかなぁと思います。
耐えることも、もちろん大切です。
でも、本当に選択肢はひとつだけなんでしょうか?
思考力が正常で冷静に判断出来る状態でも、最善の選択と言えるかどうかは客観的に問題と向き合える状態でないとわかりません。
ひとりで抱え込み過ぎてしまうと、わからなくなってしまいます。
周りの人の意見に耳を傾けてみてはどうですか?
行動を起こすのに大切なこと
人生で大切なのはお金よりも時間
今を生きていると、ずっと今の年齢のままのような錯覚に陥ります。
今日が昨日になり明日が今日になっていくのだから、時間は着実に進んでいます。
ゴールデンウィークが終わり、お盆休みが終わり、クリスマスが終わり…気が付いたら年を越していたなんてこともありますよね。
時間はどんどん進んでいきます。
過ぎ去った20代は戻ってくることはありませんよね。
人生でイチバン若いのは今このときです。
どんなに頑張ってお金を稼いだとしても、時間だけは手に入りません。
若いときは全然意識していなかったことだとは思いますが、体力もどんどんと落ちていきます。
昔出来たことが出来なくなってくるのが年齢を重ねるということです。
もちろん、年齢を重ねたら重ねただけ素敵なこともあります。
ありますが、時間は何事にも代えがたいものだということは自覚しておいた方が良いです。
自動的に考え自動的に行動する
なにか新しいことを始めるとき、行動する理由は自分で考えて自分で動くことがベストです。
人に言われたからやってみるのではなく、言われたことをいったん飲み込んで考えて消化してから実際に動くということ。
自分の人生は自分だけのものです。
人に相談することやアドバイスを求めることは、とても大切なことです。
ですが、意見をうのみにすることと意見を取り入れることには大きな違いがあります。
人にいいと言われたから信じるということも時には大切ですが、人にいいと言われたから実際に試してみてから考えるということの方が、より大切です。
他力本願になったところで願いは叶いません。
きちんと向き合いきちんと考えて、自分の人生としっかり向き合いながら歩んでいくことは大切なことです。
なにより、自分が自分で選んだのだから結果がどうなったとしても誰のせいでもないですよね。
自分の人生です。
自分で責任がとれるように、いつでも自分で選んだ道を歩んでいくことは大切ですよ。
自分の人生を変えられるのは自分だけ
他人を変えることは出来ません。
どんなに信頼し合っている人であっても、他人を変えることは出来ないのです。
変えるのはあくまで本人が「変わりたい!」「変わるぞ!」と意思を持って行動したときだけです。
周りの人がどんな意見やアドバイスをくれたとしても、選ぶのは自分自身です。
そして過去選んできた結果が、今の自分自身ですよね。
「こうありたい」という自分が見えたら、そうなるためには何をするべきなのか?を考えて行動を選んでいくだけです。
自分の人生を自分でプロデュースしていくつもりで、よりよい選択を重ねていってください。
自分自身を変えられるのは自分だけ。
悔いのない人生を歩みたいですよね。
まとめ
人生は選択の連続です。
会社を辞めるか続けるかっていうところになると、人生が大きく変わってしまうだろうし身構えてしまいますよね。
今辞めて次の職はすぐ見つかるのか?今より良い環境にたどり着けるだろうか?など不安要素を上げるときりがありません。
お金で買えないものは結構あります。
時間や健康、信頼出来る存在などあげれば結構出てくると思います。
精神のバランスを崩していると感じながら働いていることを自覚したら、信頼出来る身近な人に相談することも大切です。
会社に行くのが苦痛なとき
- ひとりで抱え込まない
- 悩んでいる理由を明確にする
- とにかく行動を起こしてみる
ひとりで抱え込むと良くない理由
- ひとりで考えるということには限界がある
- 悩んでいると思考力が低下する
- 客観的に問題と向き合えない
行動を起こすのに大切なこと
- 人生で大切なのはお金よりも時間
- 自動的に考え自動的に行動する
- 自分の人生を変えられるのは自分だけ
悔いのない人生を歩めると良いですね。