転職や人事異動などで人間関係がガラッと変わってストレスを感じている人も居ると思います。反対に、異動がない職場で毎日同じ人と付き合い続けていることに嫌気を感じている人も居ると思います。何気ない一言に傷ついたり腹が立ったりしちゃうこともあります。
他人に対してイライラすることは誰にでもあることです。でも、イライラすると自分へのストレスになります。身体へもおおきな影響があります。
他人に腹が立って仕方がないときはとにかくまず、イライラを鎮めることを最優先したいです。
沸点突破!したときは…
深呼吸をする
人の怒りのピークは6秒と言われています。
プチンとなってしまったときにまずは深呼吸をしてみてください。思いのまま言葉を口にしようと思って開いた口を、息を大きく吸うことに変更してみてください。
それだけで、少しクールダウンができます。大きく深呼吸をすれば気分も落ち着いて怒りのピークをやり過ごすことができ、更に少しだけリラックスすることができます。
深呼吸をして少しだけ冷静になれれば、イライラの原因にも心を向けることが出来ますよ。
その場を少し離れてみる
気持ちをいったんリセットさせるというのは大事なことです。職場でイライラを感じてきたら、少しその場を離れてみるのがいいですよ。
イチバン簡単なのは、トイレ休憩をはさむことです。いったんその場を離れトイレで深呼吸することで、気持ちの切り替えが出来て少しだけクールダウンできます。少し冷静になることで、トイレに行く前には見えていなかった対処法を思いつくかもしれません。
好きなことに没頭する
仕事がどんなに忙しくてつらい状況でも、忙しさや辛さを自分と切り離して楽しいことやうれしいことに没頭することは、イライラ解消にかなり効果があります。好きなことをしている時間は心身ともにリラックスできるので、気持ちが自然と切り替えられるのです。
イライラしてもすぐに切り替えの利く人なら切り替えて割り切ってしまえばいいです。でもなかなか切り替えが難しい人にとっては、「気持ちを切り替えろ」と言われてもなかなか難しいものですよね。
好きなことに没頭することは、「切り替えないと」と意識することなく自然に気持ちの切り替えが出来るのでオススメです。
- 美味しいご飯を食べに行く
- 家に帰って好きなドラマや映画をみる
- アフター5や休日は趣味に没頭する
- 大好きなお菓子作りをする
- 読みたかった本を読む
好きなことに夢中になっていれば知らないうちにイライラは消えていきますよ。
好きな音楽を聴く
ヒーリングミュージックやクラッシックでなくても、自分の好きな曲を聴くことで心身ともにリラックス状態になれます。心が落ち着くとイライラしていた気持ちも自然と消えていきます。
生活に適度に音楽を取り入れて、心地よい気分になれる時間や楽しいと感じられる時間を作ることで上手に気分転換が出来るようになりますよ。
体を動かす
気分転換でオススメなのは、体を動かすこともひとつです。体を動かして汗を流すことでストレス発散になりますし、どうしても運動不足になりがちな体のリフレッシュも出来ます。
運動不足による疲労感というものは知らないうちにたまっていくものです。適度に体を動かすことで逆に疲労感を解消できますし、体を動かしたことで睡眠の質も良くなります。
体を動かすことは健康にも良いですし、ストレス解消の意味合いだけでなく生活習慣の乱れも整えることが出来ます。
体を動かすということはいいことづくめなんですね。
ゆっくりとお風呂につかる
忙しいからとシャワーだけですますのではなく、週に1回以上はゆっくり湯船につかることをオススメします。
湯船で体の芯から温めることで、心と体のストレスを排出することができます。ゆったりとした時間を過ごすことで心の鎮静作用もあります。
半身浴を取り入れることでデトックス効果も期待できます。体の汚れと心の疲れをしっかり落として、1日の疲れをリセットするように心がけると良いですよ。
日々できる対処法
あくまで「他人」であると言い聞かせる
- (私ならできるのに)どうしてこの人にはできないんだろう?
- (こうした方が絶対効率がいいと思うけれど)どうしてあんなに効率の悪いやりかたをするんだろう?
- (教えたとおりにしたら間違いないのに)どうしてわざわざ間違えやすいやりかたをするんだろう?
他人を見ていて、もどかしい気持ちになることもあります。
でも、そもそも自分以外の人は「他人」でしかないですし、自分の思い通りにはいかないものです。考え方や組み立て方も人それぞれです。自分ではイチバン良いと思っている方法でも、他の人からするとまた別の捉え方があります。
他人に自分と同じように感じさせるのは無理な話ですし、考え方や言動を変えようとすることにもかなり無理があります。
人は、自分自身で変わろうと思わない限り変わらないものです。
目の前の人はあくまで「他人」だと割り切って、この人はこういう人なんだとやり過ごすことは大切ですよ。
人の心は時間とともに変わっていく
- あの時こう言っていた
- 以前はああ言っていたのに
- 前に言っていたことと違う
自分でも何年か前まで好きじゃなかったものが好きになっていたり、以前は好きだったものに以前ほどテンションがあがらなくなってきたという経験はあると思います。人の心はうつろうものです。
他人の言うことが以前と違うと感じても、きっと状況や考え方が変わったんだと割り切る方が良さそうです。特に職場で振り回されてしまうのはストレスでしかないですが、時間がたって気持ちが変わったんだな、今はそんな気分なんだなととらえることが出来れば、割り切りやすいかもしれないですね。
本当に自分の考えが正しいのかを考える
他人にイライラしたり怒りや憤りを感じているときって、自分自身が正しいと思っていることが原因だったなんてこともあり得ます。もちろん自分の考えが正しいこともありますが、自分の経験だけがすべてではないと自覚することも大切ですよ。
自分はそこまで完璧な人間ではないと自覚することで、他人への寛容さを取り戻すことが出来ます。他人に寛容になることが、結果的に自分自身を周囲や自分から守ることにもなります。
相手の状況を考えてみる
- 失敗したところを目撃した
- 自分の感覚では信じられない言動をとっているのを見てしまった
- 仕事をサボっていた
- してはいけないことをしているところをみてしまった
思わず責めてしまいたくなるような状況に出会うこともあります。でも一端を見ただけで、実は人の行動には理由がある場合もあります。
失敗したことを目撃したとしても、その経過を最初から見ていると納得できる理由がある場合もあります。サボっていると思った場面も、ものすごく忙しくて休憩をとれてなかったところでやっと休憩をとれた休憩時間だったのかもしれないですよね。
他人の状況を考えることで、意外な部分で他人を理解することが出来るかもしれないですし、イライラした気持ちがおさまる場合もあります。
「常識」が違う人なのだと割り切る
自分が生きてきて培ってきたその「常識」は、万人に通用するものではないかもしれません。
例えば固い会社の社員の人がカジュアルな会社を訪れた時、自分のスーツ姿がカジュアルな服装の中でとても目立つことがあります。会社に居れば当たり前のスーツ姿も、場所が違えば「常識」が異なるので当たり前ではなくなってしまいます。
自分が思う「常識」と他人の「常識」が一緒とは限らないのです。どの「常識」もどちらが正しいということではないのです。
自分の「常識」とは違う「常識」の中にいる人なんだなと割り切ることでやり過ごすことが出来ますよ。
まとめ
どうしてもイライラしてしまうときはあります。でもイライラしたときに自分の感情とどう向き合うかは大切です。何より大切なことは、イライラした気持ちは早めに取り除くことです。
沸点突破!したときは…
- 深呼吸をする
- その場を少し離れてみる
- 好きなことに没頭する
- 好きな音楽を聴く
- 体を動かす
- ゆっくりとお風呂につかる
日々できる対処法
- あくまで「他人」であると言い聞かせる
- 人の心は時間とともに変わっていく
- 本当に自分の考えが正しいのかを考える
- 相手の状況を考えてみる
- 「常識」が違う人なのだと割り切る
自分のためにも自分と関わる周りの人たちのためにも、感情を上手にコントロールできるようになることは大切です。
他人は他人であると割り切って、上手に付き合っていけると良いですね。